日本でも電子決済もどこでも使えるようになってきました。スマホがあればPayPay、楽天Edy、Suica、iD、QUICPay、nanaco等々の電子マネーでの支払いが可能です。
電子決済はポイント還元など様々な特典があることと、何と言っても支払いがスムーズにできるのが便利です。
事前準備とか仕組みが複雑そうでしたが、ぞーさんも2019年のPayPayの還元に惹かれて、興味本位で始めました。確かに慣れるまでは面倒でしたが実際に還元を考えると現金で支払っているのがバカバカしく思えてきました。そしてまんまと策略に乗せられ今では電子決済の便利さから日常的に使うようになりました。
そんなお得で支払いも楽な電子マネーですが今回は電子決済についてのテーマではなく、スマートウォッチでの電子決済が使えるともっと便利じゃない?っと言うことで、スマートウォッチの電子決済についてまとめました。
スマートウォッチは健康管理や睡眠計測の利用のイメージが強いですが、Apple Watchをはじめ段々と電子決済機能を搭載したスマートウォッチが増えてきています。ちょっと複雑な電子決済ですが、わかりやすくまとめました。
また、2020年7月よりFitbit Payが日本でも利用できるようになりました!
こんな方に読んでほしい そもそも電子決済について分からない方
スマートウォッチの電子決済の便利さを知りたい方
電子決済対応のスマートウォッチを知りたい方
目次
スマートウォッチで電子決済が出来るメリットとは
スマホでの電子決済ではなくスマートウォッチによる電子決済のメリットはなんでしょうか?
- 片手がフリーな状態で決済ができる
- 端末を探す手間、取り出す手間がない
- 汚れ(菌等)がスマホに比べ付きにくい
スマホは菌だらけなので極力、支払い時など出し入れを少なくしたいです。その点、スマートウォッチなら手のひらを使わずかざすことができるので衛生的です。
スマートウォッチの電子決済のデメリット
腕に装着する為、装着した腕の反対側にリーダーがある場合、届きにくく姿勢が辛くなる。
逆にデメリットはそれぐらいでしょうか。
電子決済のシステムNFC規格について
電子マネーを利用するにはスマホ、スマートウォッチごとに電子決済システムが違うので、どのシステムが使えるかをチェックしておくことが必要です。
日本ではNFCのFeliCaが一般的に利用されていますが、日本以外ではNFCのTypeA、TypeBが使われています。

日本で電子マネーを利用するにはType-Fつまり、Felicaが便利ということになります。
利用するスマートウォッチがどの規格に対応しているのかを確認するのが重要になります。
スマートウォッチの電子決済対応状況【5社比較】
Apple、Garmin、Huawei、Fitbit、Sonyの5社のスマートウォッチの電子マネー対応状況を比較してみます。
Apple
Apple Payは当初、NFC TypeAとTypeBのみを採用していました。しかしiPhone7/7 PlusでようやくFeliCaに対応し、Apple WatchはSeries2から対応し日本でも幅広く使えるようになりました。
PayPayはApple Payには対応していませんが2019年9月からApple Watch用アプリ「PayPay for Apple Watch」を搭載しPayPayで支払いができるようになりました。
これによりスマートウォッチで電子決済に一番対応しているのはApple Watchとなります。
- Apple PayにSuicaを登録して利用ができる。
- Apple PayはApple Payとして使えるだけでなく、iDやQUICPayとしても使える。
- nanaco、WAON、楽天Edy、PayPayなどはApple Payに対応していないが、アプリで利用可能。
Garmin
Garmin PayはNFC TypeAとTypeBを採用しています。利用するには以下のVISAデビットカードが必要となります。
- ジャパンネット銀行VISA
- ソニー銀行VISA
- 三菱UFJ銀行VISA
また、2020年5月下旬よりSuicaの利用が可能となります。
AndroidスマホもしくはiPhoneとペアリングし、Garmin Connect Mobileアプリより、ウェアラブルデバイスにSuicaの発行やGoogle Payによるチャージなどがご利用出来ます。
対応機種(2020年5月下旬以降)
- Approach S62 シリーズ
- fenix 6X シリーズ
- fenix 6X Pro Dual Power シリーズ
- fenix 6S シリーズ
- fenix 6 シリーズ
- Legacy シリーズ
- Venu シリーズ
- vivoactive 4/4S シリーズ
- vivomove 3/3S シリーズ
- vivomove Style/Luxe シリーズ
Huawei
HuaweiのHuawei Watch2、Huawei Watch GT2 42mmはGoogle Payに対応しています。
しかしHuaweiのスマートウォッチはFeliCa系の電子決済は対応していません。その為、日本での利用できるお店はほとんどありません。
Fitbit 2020年7月 日本でもFitbit Pay利用開始!
Fitbitには電子決済サービスFitbit Payがあります。
対応機種はIonic、versa、versa2、charge3、charge4となります。
しかしFitbit PayはFeliCa系の電子決済は対応していません。その為、日本での利用できるお店はほとんどありません。
日本でのFitbitユーザーは電子決済は今のところ対応を待つしかありません。
2020年7月7日より、日本でもFitbit Payが利用できるようになりました!
ソニー銀行のVisaデビットカードと組み合わせることによって利用が可能です。
利用できる場所はVisaカード加盟店のうちNFCコンタクトレス決済(Visaのタッチ決済)を利用できる店舗となります。
こちらのマークが目印です。

Visaのタッチ決済が使える主な店舗は、こちらになります。
上記以外にもVisaのタッチ決済を利用できる店舗はあり、Visaのタッチ決済が使える店舗はどんどん広がっています。
尚、Fitbit Payでの1回あたりの決済限度額は5万円となり、一定額以上の取引をする場合は、カードに設定した暗証番号の入力、またはカード裏面と同じサインを求められる場合があります。
Sony
ソニーのスマートウォッチwena wristはFelicaを搭載しています。その為、「楽天Edy」「iD」「ANA」「QUICPay」「d POINT」「ヨドバシゴールドポイント」の全国のコンビニ、ドラックストア、スーパー等45万店舗以上で利用が可能です。
注意ただし、利用するにはiOSユーザーとなります。しかしiOS向けのおサイフリンクアプリをインストールし設定することで、Androidユーザーもwena wristの電子マネー機能を利用することが可能となります。最初の設定する時だけiOSを使えば、利用できるということになります。
また、残念なのがwena wristはSuicaに対応しておりません。
スマートウォッチ電子決済対応状況表
※スマホの方は横にスクロール出来ます。
Felica搭載 | Suica対応 | Fitbit Pay | 備考 | |
Apple Watch | ○ | ○ | × | |
Garmin | × | ○ | × | 2020年5月下旬よりSuica対応 |
Huawei | × | × | × | |
Fitbit | × | × | ○ | 2020年7月より対応 |
Sony | ○ | × | × |
SonyはFelica対応なので電子決済で利用にはとても便利です。しかしSuicaは対応していないので、チェック要です。
電子決済のサービス比較【Apple Pay・Google Pay・おサイフケータイ】
電子決済サービスについて整理してみます。
電子決済サービスにはApple PayとGoogle Pay、おサイフケータイがあります。
スマホの端末によって利用するサービスが分かれますが、内容を比較してみます。
※スマホの方は横にスクロール出来ます。
サービス名 | Apple Pay | Google Pay | おサイフケータイ | Fitbit Pay |
対応スマホ | 電子マネー:iPhone7以降
オンライン決済:iPhone6以降 |
Android5.0以上
おサイフケータイ対応機種 |
Android5.0以上
※機種による |
Apple iOS 12.2 以上
Android OS 7.0 以降 |
電子マネー(前払い方式) | Suica | 楽天Edy、nanaco、Suica、
WAON |
楽天Edy、nanaco、Suica、
WAONなど |
なし |
電子マネー(後払い方式) | iD、QUICPay
※クレジットカードによる |
なし | iD、QUICPay | Sony Bank WALLET |
生体認証 | あり | なし | なし | なし |
オンライン決済 | 対応 | 対応 | 非対応 | |
メリット | ・全ての電子マネーを一元管理できる
・機種変更時の移行が簡単 ・既存のSuicaカードを追加できる |
・全ての電子マネーを一元管理できる
・前払い方式の電子マネーに広く対応 |
・前払い方式の電子マネーに広く対応 | |
デメリット | ・Suica以外の前払い方式電子マネーに非対応 | ・機種変更時の手間が大きい | ・モバイルSuicaへのクレジットカードチャージに年会費が必要
・電子マネーの一元管理が出来ない ・機種変更時の手間が大きい |
国内ではソニー銀行のVisaデビットカードのみ |
Apple Payは、交通移動系電子マネーはSuicaのみでnanaco、WAONは使えません。それに比べてGoogle Payは、Suica、nanaco、楽天Edy、WAON、QUICPayと使えるので、Google Payの方が利用場所は多く使えます。
スマートウォッチで電子決済を利用する場合はスマホとの連携も関係するので、どのサービスを使いたいかで選ぶのがポイントとなります。
まとめ
スマートウォッチで電子決済を利用することにより、電子決済のメリットを最大限に活用できます。
しかし、日本でのスマートウォッチの電子決済は規格の関係でまだまだ利用できないスマートウォッチが多いです。
現状、一番電子決済に対応しているのが、やはりApple Watchです。
そして、2020年5月下旬からGarminがSuicaに対応するので、こちらは注目度が高いです。Suicaに対応しているのはApple WatchとGarminとなります。
また、日本の電子決済システムのほとんどの規格がFelicaとなり、Felicaに対応しているのがApple WatchとSony wena wristになります。
しかし、SonyはSuicaに対応していないので、今後の対応に期待が高いです。
そして、2020年7月からFitbit Payが日本で利用できるようになりました。
ソニー銀行のVisaデビットカードが必要となりますが、大きな一歩となります。
スマートウォッチの電子決済の今後の動向に注目です。
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