fitbitに新機能が日本ユーザー向けにも配信されました。
それは、2020年1月に既に米国向けには配信されていた「血中酸素濃度(SpO2)変動測定機能」です。
これはApple Watchでも対応していない機能でFitbitが先駆けて対応しました。
今回はfitbitに新規に追加された血中酸素濃度(SpO2)変動測定機能について詳しくまとめました。
こんな方に読んでほしい 自分の睡眠状態を知りたい方
無呼吸睡眠、いびきに悩んでいる方
fitbitの機能に興味がある方
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血中酸素濃度って何?
血中酸素飽和度とは血液中の酸素の量の事でSpO2と呼ばれています。
値は%で表し、血液中の酸素の濃度が満タンだと100%、正常値で99~96%と言われています。
体に疾患があったり体調不良などを起こしていると数値が低下することがあり、体調を評価する上で非常に重要な数値になります。
体調管理では体温や体重、脈拍などがありますが血中酸素濃度もコンディションチェックには欠かせない物で、スポーツ時にも有効に使える数値でもあります。
血中酸素飽和度の影響とは
血中酸素飽和度が低下すると睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。
睡眠時無呼吸症候群になると、目覚めが悪く、日中に眠気が襲います。その為、注意力が散漫になったり、夜間のトイレが多くなったりします。
睡眠時無呼吸症候群になると
- 目覚めが悪く、日中に眠気が襲う
- 注意力が散漫になったり、夜間のトイレが多くなる
- 自動車運転中に事故を起こす可能性がある
- いびきが出る
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群は気道が大きく影響します。
原因としては、
- 肥満による首部分の脂肪の増加
- 首が太くて短い人
- 舌の付け根や軟口蓋(鼻と喉の境の 部分)の気道への落ち込み
- 小顎症(顎が小さい)、顎の後退
- 扁桃肥大
- 鼻の構造的な問題(鼻すじの彎曲、鼻が低い)
肥満によるものの場合は日頃に生活習慣で改善できますが、顔の構造的な問題となると対応が難しいくなります。
睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAP治療(経鼻的持続陽圧呼吸療法)、マウスピースなどがあります。
鼻に取り付けた専用マスクから、気道に空気を送り込み、気道を広げて呼吸の通りを確保する治療法です。
マウスピース治療はイメージが湧きますね。
マウスピースは2004年から保険適用となり、歯科で自分にあったマウスピースを作ってもらえます。
いずれにしても睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は専門医師で調べてもらう必要があります。
Fitbitの対応機種は?
血中酸素濃度は体のコンディションを知る上で大事な計測データとなります。
Fitbitでは睡眠時の血中酸素濃度を計測できる機能を米国で先行して2020年1月に配信が始まり、日本では2020年2月に配信が始まりました。
2019年11月にFitbit OSがアップデートしたばかりですが、年明けに今回の血中酸素濃度機能のリリースとなります。
Fitbit血中酸素濃度計測対応機種
- Fitbit Versa
- Fitbit Versa ライトエディション
- Fitbit Versa 2
- Fitbit Ionic
- Fitbit Charge 3
実際の計測結果はどう?
実際にぞーさんのVersaで見てみましょう。
2019年の年末にFitbit OSのアップデートをして以来、何もしていないのですが・・・・
指定した日の睡眠データが出てきます。
下の方へスクロールすると・・・・
今まで自分の睡眠中の呼吸について意識した事がなかったけど、グラフ推移を見る限りは安定した酸素量推移となっています。無呼吸症候群の心配はなさそうです。
Fitbitの血中酸素濃度計測は酸素量を計測するのではなく、酸素量換気量の推移を拾い大きく変化したところを異常値として確認できるようになっています。
睡眠状況って寝てしまうと本人は気がつかないものです。
いびきの心配がある方やいつも寝た気がせず無呼吸症候群の疑いがある方は専門医にみていただく事が良いですが、自分で状況把握の一つとしてFitbitの血中酸素濃度計測は気づきのツールになります。
まとめ
睡眠中の様子は自分では気がつきません。
家族で寝ている方は何か気になる事があれば教えてくれるかもしれませんが、一人で寝ている方は知りようがありません。
Fitbitの血中酸素濃度計測機能は酸素量から無呼吸症候群の疑いを知る事ができます。
Fitbitは運動量計測としてだけでなく、睡眠状態の計測としても精度が高く、ぞーさんも寝るときはいつも身につけ眠りの深さを計測しています。そこで気にしていたのは睡眠時間も重要ですが、深い眠りの時間です。
ぞーさんはいかに深い眠りの時間を1時間以上確保できるかを意識して眠りまでの時間を準備して寝るようにしています。
今では欠かせないFitbitですが、今度は睡眠時の酸素量も計測できるので注意してみたいです。
今は問題なくても計測データの異常値で病気の気づきになるはずです。
有益な記事をありがとうございます。やっと見つけた血中酸素濃度計測機能の記事でした。一つ教えて頂きたいのですが、睡眠中だけでは無く、活動中も記録をつける事は可能なのでしょうか?もしくは任意でその都度計測出来るのでしょうか?日本の法律の関係でセンサーも機能も有るのに使えない設定にした日本仕様の製品もありちょっと困っています。上記の条件に合う他のおすすめがあれば教えて頂ければ幸いです。
TARO様、コメントありがとうございます。
今のところFitbitの血中酸素濃度計測は睡眠時のみとなります。
活動中の血中酸素濃度を計測したいのであれば個人的には5月に発売予定の
G-SHOCK GBD-H1000がおすすめです。
https://g-shock.jp/products/g-squad/gbd-h1000/
強靭さといいデザインといい申し分なく、さらにスマホからの通知機能などの
便利機能も搭載されています。
みはるんさん、コメントありがとうございます!血中酸素濃度の計測はプレミアムじゃなくても利用出来ますよ。